努力は報われるようにしないと意味が無い

 

 「努力は必ず報われる」AKBの高橋みなみの名言です。しかし、現実には「そうではない」と感じている方が多いと思います。

実際「一所懸命、頑張っているけれども認められない」「自分は、いつも頑張って損をしている」とほとんどの人が思っているのではないでしょうか。

 どんな小さな会社の人でも、皆さん頑張って仕事をしています。真面目に毎日の仕事に取り組まれています。いい加減な気持ちで仕事をしている人など一人もいません。その気持ちに嘘はないでしょう。

 しかし、もうひとつ冷静な眼で見ると、人によって、その頑張り方に大きな差があることに気付きます。周りから「良くやっている。頑張っている」と認められている人は、自分に求められていることを良くわかっている人です。彼らは、周囲が自身に期待する仕事の内容、そのレベル、やり方をよく理解しています。そのことをシッカリと頭に入れて仕事をしています。

だから、認められるのです。

           

 その一方“頑張ること"の目的や意味が、今ひとつ自身の中でハッキリしないまま仕事をしている人もいます。  “頑張ろう“の気持ちだけで

突っ走ってしまう人たちです。彼らは、ただ遮二無二、張り切るだけです。

ですから、ひたすら今まで通りの自分のやり方、スタイル、ペースでやろうとします。これまでの自分のやり方、スタイル、ペースを変えようとはしません。そして、自分にできること。わかることしかやろうとしません。

 自分の物差しでしか物事を考えられない人、空気を読めない人にありがちな行動パターンです。

彼らのような人達は周囲の思いや目線が目に入りません。ですから、周囲からみると「何か勘違いしている。自分勝手にやりたいように動いている」としか映りません。このような状況では、他人様から認められることは少ないでしょう。本質的に何も変わっていないからです。

ただ闇雲に努力をしてもその成果は良い方向には進みません。彼らのように、頑張ることの意味を履き違えてしまうと、その気持ちだけが空回りしてしまいます。頑張ると言う気持ちの部分と実際の行動、仕事のやり方がチグハグになっている。そうなってしまうと望むべき結果にはならないでしょう。努力の仕方を勘違いしているからです。

 

 努力が報われるためには、ただ自分の思いだけで突っ走るのではなく、頭の切り換えが必要です。折角「仕事を頑張ろう」と思ったならば、今まで以上に頭を使って仕事をすべきだと思います。

 「今の自分の考え方のまま、やり方のままで本当に良いのだろうか。このままの方法で上手くいくのだろうか」という考えを少し持って欲しいものです。“これまでのやり方の反省材料を見つけること”がポイントです。

「場当たり的に動くのではなく段取りを整えて動く。目先の仕事から手をつけるのではなく、先を見て動く。期日を決めてテキパキと仕事を進める。

メリハリを付けて仕事をする」など、何かしら自身のテーマを持って動くことが欠かせません。

要は“頑張ることの意味や目的を良く考えてから動くこと"が一番大切なことです。努力の内容、その動きが周りの期待に応えてこそ、初めて頑張ったことが報われます。

 

思いの他、人は他人の動きを良く見ています。貴方の努力が周囲に伝わったのならば、大抵の場合「変わったね。良くなったよ。仕事、速いね。一皮、剥けたね」などと、誰かしら声を掛けてくるものです。

自分では頑張っているつもりけど「張り切っているね」と誰も声をかけてくれない、周囲の反応がないようでは、まだまだです。

逆に、ことあるごとに「一所懸命やっているけど」という言葉を自分から口にしているようでは、それは言い訳でしかないのかもしれません。誰もが認める変化。明らかにレベルアップしたといった“見違えるような進歩”がないと、他人はなかなか認めてくれないのです。

 

(平成2778日)           Ⓒ 公認会計士 井出 事務所

 

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