研修企画の基本方針

 

  企業が研修を行う狙いは“仕事のできる人を育てること”そして現場の実行力をレベルアップすること”だと思います。

 決して、知識としてのビジネス用語を覚えたり、屁理屈を頭に入れるための“お勉強の場”であっては意味が無いと思います。

 

一年前と比べて「仕事のレベルが上がった。これまで、できなかった仕事ができるようになった」それこそがビジネスマンとして成長した証です。

また「トラブル処理やクレーム対応などの無駄な仕事が減った。仕事のスピードが速くなった。今まで以上に細かな所まで気が向くようになった。仕事の精度が上がった」といった現場の実行力のレベルアップは、管理者としての成長の実績でしょう。

“毎年の反省材料を活かす“そのような仕事の学習効果があってこそ職場のメンバーが成長します。

また“二度と同じ轍は踏まない”といったビジネスの学習効果があってこそ現場のレベルアップがあります。

 

 そのためには「来年に向けて、取り組むべき“仕事のテーマ”を明らかにする。その“目標と期限”を決める。その“実行方法”を検討する。

その“実行計画”を立てる」ことが欠かせません。

ところが残念なことに「自身の仕事のテーマ」や「自部署の(チャレンジ)テーマ」でさえ、毎年、明らかにしている会社は数少ないと思います。

 ほとんどの中小企業は、毎年、部署やメンバーの(チャレンジ)テーマや目標を持つこと無く、日々忙しく仕事に追われているだけではないでしょうか。その結果が「現場の実行力不足」や「経営の行き詰まり感」につながっていると思います。

 

このような状況から抜け出すには、ビジネスの経験値を活かす考え方ややり方を、定期的にトレーニングする場が求められます。そのような「場」が、研修の基本的な考え方だと思います。

無論、日々の仕事の中で、それができるなら問題はありません。しかし現実には、目先の仕事をこなすだけで一杯一杯の会社ばかりです。職場の諸問題について、腰を据えて、皆でジックリと話し合う時間など滅多にありません。当たり前のことですが「こうすれば職場の様々な問題が解決できる。売上を伸ばせる」と誰も教えてはくれません。

だからこそ、日常業務と切り離して「自身の仕事、職場全体の仕事やり方を見つめ直す「場」を、別途設けるべきです。研修はこのような「会社を成長させる仕組み創り」の土台になる「場」だと思います

 是非「研修」という場を活用して意味のある一年を重ねていただきたいと思います。

                    公認会計士 井出事務所