前向き発想の大切さ

 

ビジネスのスピード感を益々加速している昨今、先送りにして良いことなど何もありません。ビジネス環境のスピードアップに追いつくには、何事も前向き発想で取り組んでいかない限りは望ましい方向に進んでいかないでしょう。

 ところが会社内での仕事のやり方の見ていると、世の中の流れとは真逆に、変化への対応を嫌う傾向が多く見られます。わからないこと、やったことのないことに前向きにチャレンジするする人が少ないように思います。やる前からムリムリムリと決めつける人。煩わしこと、やりたくないことから何とか理由をつけて逃げようとする人が多いのではないでしょうか。

 

そもそも、結果を出せる人、仕事のできる人は、物事を前向きに考えられる人が多いと思います。彼らは、未経験の仕事であっても「やったことは無いけれども、やれば自分にはできる」という気持ちを持っています。何か新たな問題が起きても「自分なら解決できる。何とかなる」という思いがあります。

それは、自身のキャリアを通して、仕事のノウハウや工夫の仕方をしっかりと身につけているからです。

何も、日本人初のことにチャレンジする訳でもなし、これまでに誰かがやったことなら「自分にもできるだろう」という思いを持っています。彼らの前向き発想の根底には、このような自分に対する自信があります。だから、わからないことや多少の不安があってもチャレンジしようと思うのです。

 

彼らのような考え方ができる人は、仕事を自分のビジネスとして割り切れるクールな一面を持っています。現実には望ましいことも望ましくないこともあります。誰しも嫌なことは、何とかして避けたいものです。

ところが、彼らは目の前の現実を素直に受け入れるキャパを持っています。それらを客観的な事実として受け止める強さがあります。物事を感傷的に受け取らない。気分的なものを仕事に持ち込まない術を知っています。何事も嫌々やっていては上手くいくものも上手くいきません。ビジネスでは、目前の状況を現実と割り切って仕事をすることが大切です。

 

前向き発想は、単なる思いつきや勢いで動くこととは違うと思います。

実際に仕事を期待する方向に進めるには「今すぐにできること、できないこと。頑張ってできること、できないこと。今のやり方で通用すること、しないこと」というように、冷静に仕事の内容やレベルの良し悪しを判断する一面も欠かせません。ビジネスの現場ではしっかりとした考えを持って取り組むことが求められます。意欲的な気持ちの側面だけでなく、現実を直視し真摯に向かい合う力がないと、物事をプラスの方向には進められないでしょう。

 

加えて、前向き思考で行動する人は、従来のやり方や一つの考え方、視点に囚われないような発想の柔軟性を持っています。彼らの発想の根底には、ビジネスでは「変化はピンチではなく、新たなチャンスの到来」という考え方があります。従来のやり方に固執するよりも新たな可能性を探す方に目を向けます。今までの方法にこだわらない。だから、これまでとは違った方法を試してみるとか、新たなやり方を見つけることに熱くなれるのです。

彼らは、状況に応じた仕事の工夫の仕方や頭の使い方を知っています。これまでの仕事のやり方や方法をフレキシブルに変えていけるのは、このような頭の柔らかさを持っているからです。

  

自分にできること、わかることしかやろうとしないならば、自身の可能性は広がりません。新たな仕事、テーマにチャレンジして、これまで、できなかったことができるようになる。それこそが、成長や進歩の証しです。

ところが、目先の煩わしさしか目に入らないと、その先の可能性なり、成長の芽を自身で摘んでいることに気付けません。

いつまでたっても仕事に自信が持てないのは、自身で仕事の幅を広げなかったり、その仕事の内容を掘り下げてこなかったせいもあるかもしれません。やる前からできないと決めつけることに意味はありません。前向きにチャレンジすることこそ成長や進歩へ鉄則であることを忘れてはいけないと思います。

 

 ( 平成251120日 )

 

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