反省材料を拾う

 

 「失敗は成功の元」誰もが知っている言葉です。しかし、それを実際の仕事に活かすのは、そんなに簡単なことではありません。何か失敗やミスをすると、多くの人は「今後は、このような点に気をつけてやっていきます」という反省の弁を口にします。

同じような過ちを犯さなければ問題はもう起きないと思っているからです。その原因さえわかれば、その解決策も見つかったと勘違いしてしまいます。

 ところが、実際には何度も同じようなミスを繰り返しています。同じような失敗が無くならないというのが、多くの仕事振りに当てはまるのではないでしょうか。

 

 では、どうすれば失敗を成功の元にできるのか。成功への道筋が開けるような反省点の活かし方について考えてみましょう。反省することにおいて大切なことは問題が起きた「仕事のやり方」に着目することです。従来の方法に改善すべき点があったから上手くいかなかった。これまでの方法、現状のやり方、進め方に問題があったから失敗したと考えるべきだと思います。

ここが反省材料の拾い方のポイントです。

 

 目まぐるしく変わるビジネスの世界では「柳の下にいつもドジョウはいない」という諺は良く当てはまります。これまで上手く行った方法は、今では「昔のやり方」になっているのかもしれません。それが通用していた時と現在では状況が違うかもしれません。これまで良しとしていた仕事のやり方が既に通用しないことに気付けないことも多々あります。

 

 反省する。その最終的な狙いは「成功するための具対策を見つける」ことです。失敗は成功の元と言うなら「これまで上手くいかなかったことが少し上手く行くようになった。今まで全くできなかったことがちょっとでもできるようになった」という成長の証が認められるべきでしょう。     

 段取りをしっかりと整えてから仕事をするようになった。必ず確認をするようになった。一つ一つの仕事に頭を使って仕事をするようになった等、そこに何かが変わったという学習効果の跡があって然るべしです。

  

「反省材料を拾う」ということは「少しでも良い方向へ進むために頭を使う」ことに他なりません。何に気をつければ今より上手く行くのか。もっと意識してやらなければならないこと何か。「成功の決め手になる」発見がある。それが見つからなければ失敗は成功の元には繋がりません。

 新しい発見を得て仕事のやり方を改めた。新たな気付きを得てこれまでの方法を変えた処に進歩があります。失敗を成功の元にするには「成功のノウハウを見つける」レベルまで一つの改善策を煮詰めるべきです。ミスを無くすにはもっとどこに注意しなければならないのか。 仕事のやり方や方法そのものを変える。そのチェックポイントを徹底的に見直すというところまで掘り下げるべきでしょう。それが「ちょっとした仕事のコツを掴む」と言うことではないでしょうか。 

 

 (平成24年10月22日)