部下の成長には四つの壁がある

 常々、部下の成長には、4つの壁があると、私はお伝えしています。

一つ目は「気付けるか」と言う壁。二つ目は「動けるか」という壁。三つ目は「続けられるか」と言う壁。最後は「結果を出せるか」と言う壁です。

 

 一つ目の「気付けるか」と言う壁は、何かしらのミスやトラブルのような問題点、言い換えると、改善すべき不手際、不行き届き、不都合、不具合に気付けるかと言うことです。日頃から手なりで仕事をしていると、このようなちょっとした問題点をあまり意識することがありません。無意識のうちに今のやり方を正しいと思ったまま仕事をしているものです。これではいつまでたっても成長はおぼつかないでしょう。

 

二つ目の「動けるか」と言う壁は、いくら日常業務のミスやトラブルのような問題点に気付いていても、それを「改めよう。直そう」とする気持ちがなければ、一向にその状況は改善させません。それを行動に移さなければ問題はいつまでたっても解決しません。その気付きは実際の行動が伴ってこそ活きるものです。ちょっと仕事のやり方を変えみようというチャレンジこそが前進への第一歩です。問題だ。問題だと口で言うだけで何もしようとしない人。社内評論家みたいな人。どこの会社でもいると思います。

まさしく「言うは易し、行うは難き」の例えの通りです。

 

 いくら良い方向へ物事を進めようと実際に動いても、すぐに良い改善策が見つかるとは限りません。問題を解決しようと行動しても、それが続かなければ意味がありません。ですから一度チャレンジして効果がない。その状況が改善しないとすぐに諦めていては、次なる成長は望めません。

 その動きが結果に結びつくまで頑張らないと、折角努力した、その意味が無くなってしまいます。試行錯誤を繰り返す。そのプロセスで今まで見落としていたこと。見過ごしていたことに気付く。改めて見直さなければならないことが見つかる。これまでにない新しい発見が必ずあるものです。

それが一つでも見つかれば仕事が面白くなります。それが続けることの一番の効果でしょう。

 ところが残念なことに、多くの人が成功する方法を見つけられずに途半ばで諦めて基のやり方に戻ってしまいます。「続けられるか」ここが三つ目の壁です。「継続は力なり」と言う言葉、皆さんご存知だと思います。

 

いつも頑張ってはいるけれど、なかなか良い結果にたどり着けない人がいます。ただ闇雲に頑張っても思い通りの成果は期待できません。仕事が上手くできるようになるには、他人よりちょっと頭を使って欲しいものです。

もう少し何かに気をつけて、何かを意識して、何かに注意して仕事に取り組んでいただきたいと思います。そうやって、色々なやり方を試してみないと成功には近づいていきません。何かに注意していれば、何かを意識していれば、必ず何か新しい発見があるものです。これまで見落としていた発見が三つくらいあれば、おのずと結果はついてくるものです。

これもまた「失敗は成功の元」という格言に変えられます。個人的には「未成功もしくは不成功が、成功の元」が正しいのではと思います。

考えなしに、思いつきでチャレンジしても成功する訳がありません。

チャレンジする前に、よく考える、反省材料を拾う などやるべことが沢山あります。そのことを忘れてはいけないと思います。

 

 皆さんがチャレンジしている仕事のやり方は、人類初のことでしょうか。日本で最初のことでしょうか。それとも常人の到底及ばないような特殊技能が求められる仕事でしょうか。決してそんな大袈裟なことではないと思います。ほんのちょっとした仕事のコツであったり、上手くいくための小さな注意事項がわからずに苦労しているのだと思います。それを見つけるまで頑張れるか。そこが最後の四つ目の壁だと思います。

そして、そこが結果を出せる人とそうでない人の違いではないでしょうか。

 

  (平成24年11月30日)