仕事のスピード感(その1)

  

1.スピード感の大切さ 

 

 タイム・イズ・マネー。時は金なり。どちらも、昔からある言葉ですが、今ほどそれが当てはまる時代も無いでしょう。特に、ここ数年、検索エンジンの精度アップとスマホの普及はビジネスのスピードアップに益々拍車をかけています。他社より速く提案できる営業、新技術や新製品をライバルよりも早く開発できる会社というように、今や「他社より速い」ということは、重要な差別化要因の一つです。まさに、ビジネスのスピード、仕事のスピード感はビジネスのレベルを表していると言えます。

 

「速い者が遅い者に勝つ時代」この言葉は2000年、松下電器(現:パナソニック)の中村社長が「創生21」というビジョンの実行に向けて唱えたことです。大きい者が小さい者に勝つ時代は過ぎたと、彼は当時から言っていました。いまから、もう15年前の話です。

 

 スピード感のあるビジネス、スピーディーに仕事のできない会社は、最早通用しない時代になりました。

  ただ残念なことに、中小企業では、この事実に気付いているのは、まだ一部の会社のように思います。

  

以下、仕事の速い人、仕事のできる人の動き方の特徴をまとめてみました。

  

2.仕事の速い人の思考回路     

  

① いつも、先のことを考えている

         仕事の速い人は「この一週間の流れ。今月の動き方」という全体的な仕事

  の流れや状況を、良く見ています。それが、シッカリと頭の中に入って

  いるので、ここ一週間くらいの仕事のスケジュールをハッキリと頭の中

  で描けます。

   また、そのイメージがクリアーなので、先を見て動くことができます

  具体的には、前倒しに仕事を進める一方で、いつも一つ先の仕事の段取り

  を考えています

  

今日中に、此処までやっておく」という今日一日の仕事の内容と

  スケジュールが頭に入っている

   彼らは「いつまでに」という明確な期限。もしくは「今日中に、今週中

  までに」といった具体的な期日(納期)を決めて仕事を進めることが出来

  ます。裏を返せば、それはやるべき仕事を先送りしない。決して後回し

  にしないという感覚です。 

  

③ 基本的なスキルをシッカリとマスターしている

   スピーディーに仕事を進められる人は、やるべき仕事の手順や段取り、

  細かな注意事項がシッカリと頭に入っています。だから、手際よく正確

  な仕事ができます。それは何も手作業のような仕事に限りません。同じ

  事は、伝票処理や報告書・申請書の作成といった事務仕事にも当てはま

  ります。

    手早く確実な仕事ができる人は、基本的な知識や技をシッカリと

  マスターしているものです。

  

 彼らは、このような「いつも時間を意識して仕事をする習慣」を身につけています。ある時は「いつまでに」という期日、納期という時間。「今週中に、今月は」といった計画、スケジュールという将来の時間枠()

  仕事のリード・タイム、所要時間といった時間を、常に意識して仕事をしています。仕事の「スケジュール、カレンダー」が常に頭の根底にあり、良い意味で、仕事とは「そういうものだ」と早く割り切っています。

  見方変えれば、それは余裕の創り方を知っているからではないでしょうか。

  

.仕事の遅い人の動き方

  

仕事の遅い人は、よく言うと、マイペースな人です。しかし、その実情はというと「目先のことしか頭に無い」人です。いつも目の前の仕事で一杯一杯です。他者から見ると、仕事のやり方が「場当たり的・成り行き任せ・計画性がない・気分次第」に映ります。だから、仕事を溜め込んでしまいがちです。直ぐにやってしまえば済む仕事を先送りにしたり、面倒なことをいつも後回しにするからです。

  

( 平成261221日 )         ©公認会計士 井出事務所

( 令和元年730日 改訂 )